カチオン電着塗装とは?

カチオン電着塗装概要

カチオン電着塗装は、自動車産業とともに発達してまいりました塗装方法で、 1970年代にはじめて導入されましたが、すでに30年以上経過した21世紀においても、 塗料・工程ともに改良を加えられトヨタ自動車殿をはじめとした、 世界のボデーメーカー及び自動車部品メーカー殿においても100%採用されているシステムです。

現在、自動車のライフサイクルが取り上げられ自動車のリサイクルがご存知のように注目され、廃車になった自動車は各種素材別に分別され、リサイクルされますが、鉄板の場合大きな障害になっていましたのが、電着塗膜中の“鉛”金属の存在でした。

しかし、技術進歩により「鉛フリー塗膜」で従来の鉛含有 塗膜と同等以上の品質が確保され世界中で切替えが進み、一段と環境対応型となりました。

カチオン電着塗装の優れた点

導電性のある水溶性塗料を入れたタンクに、被塗物を浸漬し、 これに電流を通して、それぞれ違う極性の静電気を負わせることで 塗料を塗着し、焼付け乾燥行い硬化させて塗膜とする塗装です。
カチオンとは陽イオンのことで 非常に高い耐食性を誇ります。

全自動ラインによる、安定した品質の確保
ディッピング方式の為塗り残しがない

化学反応による塗装なので強固に密着し、塗膜は耐食性に優れます。
(塩水噴霧試験840時間以上)

顔料に重金属が使用されていない 溶媒に水系塗料を使い溶剤をほとんど使わない ディッピング処理やUF回収により塗料のロスがない

塗装工程

工程

カチオン電着塗装のメカニズム

図

(c)ai.kation有限会社 アイ・カチオン 愛知県豊明市新左山1-8